机に向かっているのに、ページが進まない。昨日覚えたはずのことが、今日になると霧のように消えている。周りの人はみんな順調に見えて、自分だけが取り残されている気がする。
勉強をしていると、そんな日が必ずやってきます。
私自身、何度もそんな日を越えてきました。そのたびに心の中でそっと唱えてきた言葉があります。今日は、その中から特に効いた3つを紹介させてください。
折れそうな日のお守りとして、ポケットに入れて持ち帰ってもらえたらうれしいです。
1つめの言葉 「今日は一行だけでいい」
心が折れそうなとき、いちばんつらいのは「やるべき量」の大きさです。
問題集の残りページ、試験までの日数、まだ覚えていない範囲。全部が一度に頭の中へなだれ込んできて、息が詰まってしまいます。
そんな日は、目標を思い切って小さくします。
今日は、一行だけ読めばいい。
問題を一問だけ解けばいい。
ノートを開くだけでもいい。
不思議なことに、一行読み始めると、二行目、三行目と続けて読めてしまう日があります。もし続かなかったとしても、それでいいのです。「一行やった日」と「何もしなかった日」には、ちゃんと違いがあります。
ゼロにしないこと。それだけで、明日また机に戻ってくる力が残ります。勉強は、気合いの強さより、細く長くつなぐ力で決まっていくのだと思います。
2つめの言葉 「分からないのは、伸びる入口に立っているから」
問題が解けないとき、「自分は頭が悪いのかもしれない」と思ってしまうことはありませんか。
でも、分からないという感覚は、頭の悪さの証拠ではありません。むしろ、今まで知らなかった世界の入口に立っているというサインです。
最初から全部分かることは、すでに知っていることしか扱っていない、ということでもあります。分からないところにぶつかっているのは、あなたが新しい場所へ踏み出している証拠です。
分からない箇所を見つけたら、こう言い換えてみてください。
「ここが、今日の伸びしろだ」
しんどい気持ちは消えないかもしれません。それでも、見える景色が少し変わります。つまずいた場所に印をつけておけば、それは自分だけの地図になります。いつか振り返ったとき、その印の数が、あなたが越えてきた道のりを教えてくれるはずです。
3つめの言葉 「休むことも、勉強のうち」
最後の言葉は、真面目な人ほど必要としているものです。
疲れているのに「休んだら遅れる」と自分を追い込んで、机の前に座り続ける。気づけば目は文字をなぞっているだけで、何ひとつ頭に入っていない。そんな経験は、私にもあります。
けれど、心と体が疲れ切った状態で続ける勉強は、思っているより効率が上がりません。そしてなにより、勉強そのものを嫌いになってしまう危険があります。
学んだことが記憶として落ち着くのは、ぼんやりしている時間や眠っている間だったりもします。だから、休むことは勉強をさぼることではなく、勉強の一部です。
今日、心が折れそうなら、思い切って温かい飲み物を淹れてみてください。窓の外を眺めたり、少し歩いたり、早めに布団に入ったりしてもいいのです。
休んだ自分を責めなくて大丈夫です。回復した明日の自分が、きっとその分を取り戻してくれます。
折れそうな日の、あなたへ
最後に、もう一度3つの言葉を並べます。
- 今日は一行だけでいい
- 分からないのは、伸びる入口に立っているから
- 休むことも、勉強のうち
勉強で心が折れそうになるのは、それだけ真剣に向き合っているからです。どうでもいいことなら、悩んだりしません。
うまく進まない日があっても、あなたの努力が消えてなくなるわけではありません。積み重ねたものは、目に見えなくても、ちゃんとあなたの中に残っています。
今日はうまくいかなかったとしても、大丈夫です。
あなたはもう、ここまで歩いてきたのですから。
この記事が、折れそうな夜のあなたの背中を、ほんの少しでも支えられたらうれしいです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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