勉強というものは、
始めてしまえば意外と進むことがあります。
教科書を開いて、
ノートを出して、
ペンを持つ。
そこまでいけば、
少しずつ頭も勉強する空気に変わっていきます。
でも、いちばん大変なのは、
そこにたどり着くまでだったりします。
机に向かうまでが、
本当に長いのです。
やらないといけないことは、
自分でもわかっています。
今日こそはやろう。
少しだけでも進めよう。
昨日よりはちゃんとしよう。
そう思っているのに、
なぜか体が動かないことがあります。
スマホを少し見てしまう。
飲み物を取りに行ってしまう。
部屋の片づけが気になってしまう。
勉強を始める前だけ、
別のことが急に大事に見えてくるのは、
不思議なものです。
机はすぐそこにあるのに、
気持ちだけが遠くにある。
たぶん、勉強そのものが嫌というより、
始めたあとに向き合うものが、
少し重たいのかもしれません。
わからない自分。
思ったより進まない時間。
集中できない気持ち。
そういうものに出会うのが嫌で、
机に向かう前に、
少しだけ逃げたくなるのだと思います。
でも、机に向かえただけでも、
実はもう一歩進んでいます。
完璧に集中できなくてもいい。
何時間も勉強できなくてもいい。
とりあえず椅子に座る。
とりあえず教科書を開く。
とりあえず一行だけ読む。
その小さな始まりが、
一日の流れを少し変えてくれます。
勉強は、
やる気が出てから始めるものではなく、
始めてから少しだけやる気が追いついてくるものなのかもしれません。
机に向かうまでが長い日は、
それだけ心が準備に時間をかけている日でもあります。
だから、自分を責めすぎなくていいと思います。
それでも机に向かったなら、
それは小さく見えて、
ちゃんと大きな一歩です。
今日もまた、
長い長い助走のあとで、
静かにペンを持つ。
その瞬間から、
少しだけ前に進んでいるのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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