勉強方法には、いろいろなものがあります。
ノートをきれいにまとめる。
参考書を何冊も読む。
動画で解説を見る。
問題集をたくさん買う。
どれも悪いことではありません。
けれど、実際に成績や理解につながるかどうかは、勉強したあとの復習でかなり変わってきます。
一度読んだだけ。
一度解いただけ。
一度聞いただけ。
それだけで覚えられる人は、かなり少ないと思います。
勉強で大事なのは、最初に覚えることよりも、忘れかけた頃にもう一度思い出すことです。
人は覚えたことを自然に忘れていきます。
だから、忘れることを前提にして勉強したほうがいいのだと思います。
復習がうまい人は、忘れた自分を責めません。
「あ、ここはまだ残っていなかったんだな」
そう考えて、もう一度そこに戻ります。
逆に、復習をしない勉強は、穴の空いたバケツに水を入れているようなものかもしれません。
そのときは勉強した気になります。
机に向かった時間もある。
ノートも進んでいる。
ページ数も増えている。
でも、数日後に思い出せない。
問題を見ても手が止まる。
説明しようとしても言葉が出ない。
そうなると、せっかくの勉強時間がもったいなく感じます。
具体的に効果のある復習方法は、まず「すぐに見直すこと」です。
勉強したその日のうちに、少しだけでも見直す。
長い時間でなくてもいいと思います。
その日にやった内容を、ざっと思い出す。
重要なところをもう一度読む。
間違えた問題だけ解き直す。
これだけでも、記憶の残り方は変わります。
次に大事なのは、「答えを見る前に思い出すこと」です。
復習というと、ノートや参考書を読み返すだけになりがちです。
もちろん読み返すことも必要です。
でも、それだけだと「見ればわかる」状態で止まってしまうことがあります。
本当に身についているかどうかは、何も見ないで思い出せるかでわかります。
たとえば、英単語なら意味を隠して言えるか。
歴史なら流れを自分の言葉で説明できるか。
数学なら解き方を見ずに手を動かせるか。
この「思い出す練習」が、復習ではとても大切です。
思い出そうとして、出てこなかったところ。
そこで間違えたところ。
そこが、次に伸びる場所です。
復習は、できたことを確認する時間ではなく、まだ弱いところを見つける時間でもあります。
だから、間違いが見つかるのは悪いことではありません。
むしろ、間違いが見つかったほうが勉強としては前に進んでいます。
もうひとつ効果的なのは、復習の間隔を少しずつ空けることです。
今日やったことを今日見る。
次の日にもう一度見る。
数日後にまた確認する。
一週間後にもう一度戻る。
このように、何度も同じ内容に触れることで、記憶は少しずつ残りやすくなります。
一回で完璧にしようとすると、勉強は苦しくなります。
でも、何回かに分けて覚えるつもりでいると、少し気持ちが楽になります。
復習は、根性だけでやるものではありません。
仕組みにしてしまうほうが続きます。
たとえば、勉強したページに印をつける。
間違えた問題だけノートに残す。
次に見直す日をメモしておく。
これだけでも、復習する場所がはっきりします。
全部を最初からやり直そうとすると大変です。
でも、間違えたところだけなら見直しやすいです。
大事なのは、勉強量を増やすことだけではなく、戻る場所を作っておくことです。
復習が苦手な人ほど、新しいことをどんどん進めたくなることがあります。
新しいページに進むと、勉強している感じがします。
でも、前にやったことが抜けたままだと、あとでつながらなくなります。
基礎があいまいなまま応用に進むと、途中で苦しくなります。
そのときに必要なのは、もっと難しい勉強ではなく、前に戻る勇気かもしれません。
復習は、遠回りに見えて、実は近道です。
一度進んだ道をもう一度歩くことで、景色が少しはっきり見えてきます。
最初はわからなかったことが、二回目で少しわかる。
三回目で自然に思い出せる。
四回目で人に説明できる。
そうやって、知識は自分のものになっていきます。
勉強ができる人は、特別な裏技を知っているというより、復習の回し方が上手なのだと思います。
忘れる前に戻る。
忘れたところを見つける。
間違えたところを残す。
少し時間を空けて、また確認する。
この繰り返しが、結果につながっていきます。
勉強方法に迷ったときは、新しい方法を探す前に、まず復習のやり方を見直してみる。
今日覚えたことを、明日も思い出せるか。
一週間後にも説明できるか。
問題を見たときに、自分の力で手が動くか。
そこを意識するだけで、勉強の質は変わっていきます。
具体的に効果のある勉強方法は、派手なものではないのかもしれません。
毎日の小さな復習。
忘れたところへの戻り方。
間違いをそのままにしない習慣。
そういう地味な積み重ねが、いちばん強い勉強方法になるのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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