勉強しているのに、なぜか不安が消えない。
机に向かっている。
参考書も開いている。
ノートも書いている。
問題も解いている。
それなのに、心のどこかでずっと思ってしまう。
「これで本当に大丈夫なのかな」
「自分だけ遅れているんじゃないかな」
「この勉強で合っているのかな」
勉強していないなら、不安になるのもわかる。
でも、ちゃんとやっているのに不安になると、少しつらい。
頑張っているはずなのに、安心できない。
努力しているはずなのに、自信がついてこない。
たぶん、不安が消えない理由のひとつは、勉強の成果がすぐには見えないからだと思う。
筋トレなら、少しずつ体が変わる。
掃除なら、部屋がきれいになる。
料理なら、完成したものが目の前に出てくる。
でも勉強は、今日やったことが、今日すぐ結果になるとは限らない。
昨日覚えたことを、今日忘れていることもある。
わかったと思った問題が、もう一度やると解けないこともある。
そのたびに、自分はダメなのかもしれないと思ってしまう。
でも本当は、忘れたり、間違えたりすることも、勉強の途中にあるものだと思う。
一回で全部覚えられる人ばかりではない。
何度も戻って、何度も間違えて、少しずつ頭に残っていく。
それなのに、私たちはつい、完璧にできない自分を責めてしまう。
勉強しているのに不安が消えないのは、未来の結果ばかりを見ているからかもしれない。
試験に受かるのか。
成績は上がるのか。
自分は間に合うのか。
まだ来ていない未来を考えすぎると、今やっている勉強まで不安に見えてくる。
本当は、今日できることは限られている。
一気に全部を変えることはできない。
今日の一ページ。
今日の一問。
今日のひとつの理解。
それくらい小さなものを積み重ねるしかない。
不安を完全に消してから勉強するのではなく、不安があるままでも机に向かう。
それも、十分に強いことだと思う。
自信があるから勉強できる人もいる。
でも、不安だからこそ勉強している人もいる。
不安は、弱さだけではない。
ちゃんと向き合おうとしているから、不安になることもある。
どうでもいいことなら、そこまで悩まない。
本気で何かを変えたいから、不安になる。
少しでも前に進みたいから、焦ってしまう。
だから、勉強しているのに不安が消えない自分を、責めすぎなくてもいいと思う。
不安がある日も、少しだけ進めたなら、それは何もしていない日ではない。
昨日より一問でも多く解いた。
昨日より一行でも多く読んだ。
昨日より少しだけ言葉の意味がわかった。
それだけでも、ちゃんと前に進んでいる。
勉強は、すぐに安心をくれるものではない。
けれど、続けた時間は、少しずつ自分の中に残っていく。
不安が消えないままでもいい。
完璧に自信が持てなくてもいい。
今日も少しだけやる。
明日も少しだけ続ける。
その繰り返しの先で、ふと振り返ったときに、前より遠くまで来ていたことに気づくのかもしれない。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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