勉強は、ただ長い時間机に向かえばいいものではない。
昔は、たくさんノートを書いたり、教科書を何度も読んだりすれば、それだけで勉強した気になっていた。
もちろん、それがまったく無駄だったとは思わない。
でも、今になって考えると、勉強には「やった気になる方法」と「本当に身につく方法」があるのだと思う。
効果のある勉強方法で大事なのは、まず思い出すことだと思う。
教科書を読む。
参考書を見る。
動画で説明を聞く。
それだけだと、頭の中に入ったような気分にはなる。
でも、本当に覚えているかどうかは、何も見ずに思い出そうとしたときに分かる。
「あれ、なんだったかな」
「たしか、こういう意味だったはず」
そうやって頭の中から引っ張り出す作業が、勉強ではかなり大事なのだと思う。
次に大事なのは、間違えることを避けないこと。
勉強していると、間違えるのが嫌になる。
問題を解いて、赤ペンで直されると、自分ができない人間のように感じてしまうこともある。
でも、間違えた場所は、自分の弱いところが見える場所でもある。
そこを直せば、次は少し強くなれる。
完璧にできる問題ばかり解いていると、気分はいい。
けれど、本当に伸びるのは、少し苦しい問題に向き合ったときなのかもしれない。
そして、勉強は短く区切った方が続きやすい。
最初から何時間もやろうとすると、始める前から疲れてしまう。
だから、まずは15分だけでもいい。
英単語を10個見る。
問題を3問だけ解く。
昨日の内容を5分だけ思い出す。
小さく始めると、勉強への抵抗が少し下がる。
やる気が出てから勉強するのではなく、少し勉強するからやる気が出てくる。
これは、意外と本当だと思う。
もうひとつ効果があると思うのは、人に説明するつもりで覚えること。
ただ読むだけだと、分かったつもりで通り過ぎてしまう。
でも、「これを誰かに説明するとしたら」と考えると、急にごまかしがきかなくなる。
言葉にできないところは、まだ理解できていないところ。
逆に、自分の言葉で簡単に説明できるなら、それはかなり身についている。
声に出さなくてもいい。
頭の中で、誰かに教えるように説明してみるだけでも、勉強の深さは変わる。
復習も、ただ何度も見るだけではなく、少し時間を空ける方がいい。
覚えた直後は、分かった気になる。
でも、一日たつと忘れている。
三日たつと、もっと忘れている。
そこでまた思い出す。
忘れかけたものをもう一度引き戻すことで、記憶は少しずつ残りやすくなる。
勉強は、忘れないようにする作業というより、忘れたものを何度も拾い直す作業なのかもしれない。
それから、勉強する場所や道具も少しだけ大事だと思う。
スマホがすぐ横にあると、どうしても気になる。
通知が鳴らなくても、そこにあるだけで意識を取られる。
だから、本気で集中したいときは、スマホを少し離す。
机の上には、今やるものだけを置く。
それだけでも、勉強に入るまでの迷いが少なくなる。
勉強方法を考えると、特別な裏技を探したくなる。
一瞬で覚えられる方法。
楽に成績が上がる方法。
努力しなくても続く方法。
そういうものがあればいいと思う。
でも、現実的に効果があるのは、もっと地味なことなのだと思う。
思い出す。
間違える。
直す。
少し時間を空けて復習する。
人に説明できるくらいまで理解する。
この繰り返しが、結局いちばん強い。
今さら本気で考えてみると、勉強は才能だけで決まるものではない。
もちろん、得意不得意はある。
覚えるのが早い人もいれば、時間がかかる人もいる。
でも、やり方を少し変えるだけで、勉強のしんどさは少し減らせる。
できなかったことが、少しだけ分かるようになる。
分からなかった問題に、少しだけ手が届くようになる。
その小さな変化があるから、勉強は続ける意味があるのだと思う。
勉強は、派手なものではない。
机の上で、静かに同じことを何度も繰り返す時間だ。
けれど、その地味な時間の中で、自分の中に少しずつ残っていくものがある。
具体的に効果のある勉強方法とは、結局、自分の頭をきちんと使う勉強なのだと思う。
読むだけで終わらせない。
覚えたつもりで終わらせない。
思い出して、使って、間違えて、また直す。
今さらでも、そこから本気で始めてみればいい。
勉強は、少し遅れて始めても、少しずつ前に進めるものだから。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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