勉強ができる人を見ると、つい「才能があるんだろうな」と思ってしまうことがあります。
覚えるのが早い人。
理解するのが早い人。
集中力が続く人。
そういう人を見ると、自分とは最初から違うように感じてしまいます。
でも、よく考えてみると、勉強で差がつくのは才能だけではありません。
むしろ大きいのは、勉強を続けられる仕組みを持っているかどうかだと思います。
やる気がある日だけ勉強する。
気分が乗った時だけ机に向かう。
時間が余ったら参考書を開く。
これだと、どうしても勉強は続きにくくなります。
人間の気分は毎日変わります。
昨日はやる気があっても、今日は眠いかもしれません。
朝は頑張ろうと思っていても、夜には疲れているかもしれません。
だから、勉強を気合いだけで続けようとすると苦しくなります。
大事なのは、やる気がなくても少しだけ進められる形を作ることです。
たとえば、毎日いきなり2時間勉強しようとすると大変です。
でも、まずは5分だけ参考書を開く。
1ページだけ読む。
英単語を3個だけ見る。
問題を1問だけ解く。
これなら始めるハードルがかなり下がります。
勉強で一番難しいのは、実は始める瞬間かもしれません。
始めてしまえば、思ったより続くことがあります。
逆に、始めるまでが重いと、そのまま一日が終わってしまいます。
だから、最初から完璧を目指さないことが大切です。
勉強は長時間やったかどうかより、何をどれだけ積み上げたかが大事です。
ただ机に座っているだけでは、勉強した気分にはなっても、頭には残りにくいです。
効果のある勉強方法として大事なのは、思い出す練習を入れることです。
教科書を読むだけではなく、読んだあとに一度閉じて、何が書いてあったかを思い出してみる。
問題集を解いたあとに、なぜその答えになるのかを自分の言葉で説明してみる。
暗記したい言葉を見直すだけでなく、何も見ずに書き出してみる。
この「思い出す」という作業が、記憶を強くしてくれます。
勉強した内容は、一度見ただけではすぐに忘れてしまいます。
それは頭が悪いからではなく、忘れるのが普通だからです。
だから、忘れる前提で勉強の仕組みを作る必要があります。
今日覚えたことを、明日もう一度見る。
三日後にもう一度見る。
一週間後にもう一度確認する。
こうやって少し時間を空けて復習すると、記憶に残りやすくなります。
一夜漬けで一気に覚えるより、短い復習を何回か入れるほうが、あとで思い出しやすくなります。
また、勉強する場所や時間を決めておくのも効果があります。
毎日「いつ勉強しようかな」と考えていると、それだけで迷いが増えます。
朝ごはんのあとに10分。
夜のお風呂の前に15分。
寝る前に単語を5個。
このように決めておくと、勉強が特別なことではなく、生活の一部になっていきます。
才能がある人は、自然に勉強できる人に見えるかもしれません。
でも実際には、続けやすい流れを作っている人が強いのだと思います。
机の上に参考書を置いておく。
スマホを少し離れた場所に置く。
勉強するページに付箋を貼っておく。
やることを紙に書いておく。
こういう小さな工夫だけでも、勉強の始めやすさは変わります。
反対に、スマホが目の前にあると、少し疲れた時にすぐ触ってしまいます。
それを意思の弱さだけで片づけるより、最初から触りにくい場所に置いたほうが楽です。
勉強は、自分との根性勝負にしすぎないほうが続きます。
続かない自分を責めるより、続きやすい形に変える。
集中できない自分を責めるより、集中しやすい環境を作る。
覚えられない自分を責めるより、何度も思い出す仕組みを作る。
この考え方に変えるだけで、勉強への苦手意識は少し軽くなります。
もちろん、すぐに結果が出るとは限りません。
勉強は、今日やった分が明日すぐ形になるものではないことも多いです。
でも、毎日少しずつ積み上げたものは、ある日ふと分かる瞬間につながります。
前は読めなかった文章が読める。
解けなかった問題が解ける。
覚えられなかった言葉が自然に出てくる。
その時になって、積み重ねていた意味が見えてきます。
勉強に必要なのは、特別な才能だけではありません。
始めやすくすること。
忘れる前提で復習すること。
思い出す練習をすること。
生活の中に小さく組み込むこと。
こうした仕組みを作ることで、勉強は少しずつ続けやすくなります。
才能がないから無理だと決めつける前に、まずは仕組みを変えてみる。
勉強ができる人は、最初から完璧な人ではなく、続ける形を持っている人なのかもしれません。
今日の5分でも、昨日より少し前に進めます。
その小さな一歩を繰り返せる仕組みこそが、勉強では一番強い味方になるのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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