そう聞くと、つい特別なやり方を探したくなります。
すごい参考書。
効率のいい暗記法。
短時間で結果が出る勉強法。
たしかに、そういうものも大事なのかもしれません。
でも、勉強ができるようになるために、いちばん大事なのは、もっと地味なことなのではないかと思います。
それは、わからない自分を責めすぎないこと。
勉強が苦手だと感じるとき、人はすぐに自分の頭が悪いのだと思ってしまいます。
でも実際には、ただ知らないだけだったり、順番を飛ばしてしまっていたり、説明が自分に合っていなかっただけだったりします。
一度わからなかっただけで、自分には無理だと決めつけるのは、少し早いのかもしれません。
勉強は、階段に似ています。
一段ずつ上がれば進めるのに、いきなり上の段を見てしまうと、遠すぎて嫌になります。
だからまずは、今の自分が立っている場所を確認することが大切です。
どこまではわかるのか。
どこからわからないのか。
何を覚えていて、何を忘れているのか。
そこを見つけるだけでも、勉強は少し楽になります。
できない部分がはっきりすると、次にやることも見えてきます。
そして、勉強は長時間やればいいというものでもないと思います。
もちろん時間は必要です。
けれど、集中できないまま机に向かい続けても、ただ疲れてしまうことがあります。
それなら、短い時間でもいいから、今日はここだけ覚える。
今日はこの問題だけ解けるようにする。
そうやって、小さく区切ったほうが続けやすい気がします。
勉強ができる人は、最初から全部できた人ではなく、わからないところに戻るのが上手な人なのかもしれません。
間違えた問題を見直す。
忘れた言葉をもう一度見る。
わからない説明を、別の言い方で探してみる。
それは少し面倒です。
でも、その面倒なところに、できるようになるための入口があるように思います。
勉強は、誰かと比べると苦しくなります。
あの人はすぐ覚えられる。
あの人は点数が高い。
自分だけ遅れている。
そう感じる日もあります。
けれど、本当に比べるべきなのは、昨日の自分なのかもしれません。
昨日わからなかった言葉が、今日は少しわかった。
昨日解けなかった問題が、今日は途中まで進めた。
昨日より、机に向かう時間が少し増えた。
それだけでも、ちゃんと前に進んでいます。
勉強ができるようになる方法は、魔法のようなものではなく、たぶん小さな積み重ねです。
焦らず、戻りながら、少しずつ理解する。
わからない自分を責めるより、わかるところまで戻ってみる。
一気に変わろうとせず、今日できる一つを増やしていく。
それを続けているうちに、気づけば前より少しだけ、勉強との距離が近くなっているのだと思います。
勉強ができるようになるというのは、完璧な人になることではありません。
わからないものに出会っても、そこで終わりにしない力をつけること。
その小さな力が、少しずつ自分を支えてくれるのだと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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